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2018年02月28日

明日、正午で高校受験の志望校の変更の締切になります。
明日の発表まで、どうなるか心配なところです。
今年の上田地域の高校受験の状況は昨年と違う点があります。
①上田東と染谷の普通科の募集人員が1クラス(40人)ずつ少ない
②私立上田西の推薦合格者数が170人から218人に増加(一般入試募集人員が125名から72名)

この影響を大きく受けたのが上田千曲高校。
前年131人だった志望者が160人に増加。
おそらく西の推薦が増えた影響で西の一般試験合格者が減り、学力中位層で上田西不合格者がでており、さらに東、染谷という普通科のクラス数が減ったため、30人近い志望者増加になっています。
確かに、学力中位層のお子さんが上田東に万一不合格の場合、上田地域の場合、西の受験に失敗していると選択肢が2次募集を行っている高校のみになり、自分の学力レベルよりかなり下の高校になってしまう。思ったような授業を受けられない。では1ランク下の千曲高校へ。という悩ましい選択の結果だと思います。
しかし本来千曲高校は、専門的なものを学ぶ学校です。本当にその学科で学びたい生徒さんに行ってもらいたい学校です。
私立高校の人気が上がり、私立が力をつけることも大事です。
ただ、学力中位層のお子さんが苦渋の選択をしなければいけない受験制度はいかがなものでしょうか?
大学受験はいろいろな学校を受験できますが、高校受験はあまりにも選択肢が少ない。また調査書という不特定な判断がからむので、安全を取らざるを得ない。
競争は大事だと思いますし、中学3年生の時期に受験という壁に打ち勝ってもらいたいという気持ちはもちろんあります。
しかし受験の本来の目的は高校からは学力レベルにあった環境で各々が学習できるということ。学校もレベルにあった効率的な授業をできるということ。そのための選抜試験であると思います。
高校で出来るだけ多くの生徒さんが自分に合った教育を受けられるようになる、そんな制度改革が必要だと感じます。



 
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